記事No | : 1107 |
タイトル | : コロナ逃避|Catalina回航-4 |
投稿日 | : 2020/05/10(Sun) 21:33:51 |
投稿者 | : Slainte 藤永 |
参照先 | : |
ここから先は和歌山県沿岸を進みます。
第4レグは、艇にご飯を食べさせる(給油)のため、勝浦から串本港までの14.5nmの第1部と、串本から南部漁港の西側にある一本松漁港までの37nmの第2部の2本立て。
この日は、和歌山県南部としては珍しく、霧の濃い朝でした。
視界は1nmに満たない状態が続きました。
そして、勝浦太地沖名物の定置網オンパレード。
ショートカットで岸よりに進めば、定置網により沖に弾き出されること2回。よって変な航跡を描いてますが、今後のクルージングに役立つから、まあいいか。
大島と串本の海峡に入っても霧は晴れず、入港直前まで霧に煙る中進みました。
入港する頃には霧も晴れ、串本港に着眼。
今後に備えて燃料の追加と、補給。
滞在時間は30分程度で出航し、串本大橋の下を抜けて太平洋へ。
色々逸話のある潮岬をアッサリと通過し、市江崎に進路を向けると、南西方向から白い塊が冷たい風とともに近づいてくる。
瞬く間に視界が無くなりホワイトアウト。
ひどい時ではバウのパルピットが霞んで見える程の濃霧に見舞われました。
すぐにAIS受信とチャートプロッターが入ったスマホをコクピットに並べ、もしもの為に積んでおいたレーダーリフレクターをセット。
AISデ周辺にいる船をチェックし、周辺にいる船とのミートタイミングを算出。3時間以内にミートする船影は無く、後は漁船に注意するのみ。
2時間ほど霧の中を進み、周参見沖で快晴に。
市江崎で風が前に回るも、真上りからちょっとずれていたので、20ktsの風の中パワーセーリングで白浜〜田辺沖を進んでいる途中ファーラーのロックが外れリーフが解放、ファーリングラインがドラムの中でオーバーレイドしてしまう。
ドラムのアンダーカバーを外してオーバーレイレイドを解消。田辺沖島の岩礁帯に差し掛かる。
この辺は90cmしかない喫水のおかげで、チャートと土地勘でどうにでもなる安心感。
一本松漁港は南西に開いた港ですが、周囲の岩礁のおかげで波が入ってきにくい、いい港です。
周り何もないんですけどね。
巨大定置網、濃霧のホワイトアウト、ファーラートラブルと色々あったレグでした。
後半のパワーセーリングが効いたのか、1時間程早く着いたので、リグチューニングをコツコツとやっていました。
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