通い詰めて5年目。ようやく梅雨明け後の座間味レースに当たりました。そもそも、観光客の少ない梅雨時。ヨットバカたちは雨が降ろうが風が吹こうが来るだろうという思考のもと、沖縄の梅雨が明けるか開けないかの、瀬戸際の日程に設定されている。と、勝手に思っています。
確かに、レース終わって座間味から宜野湾に回航して、最後の片付けをしている月曜日に、「沖縄奄美地方が梅雨明けしたと見られる」とラジオで聞こえる。だいたい、レース当日は結構微妙な天気で、翌日の回航が少し晴れ間も見えることが多い。
今年はというと、レースの1週間ほど前に沖縄奄美は梅雨明け、夏の沖縄特有の強い南西風が吹く絶好のコンディションが期待されていました。その期待の遠い、レース中も帰りの回航もいい風が吹きました。
美味しいポジションClass-3のハイレーター
参加艇数が50艇を超えるフリートになるのと、座間味港沖のフィニッシュ時刻を合わせるために、3つに分けられたフリートは、最も遅い艇団のClass-3からミドルクラスのClass-2、マルチハルクラス、レーサーや大型艇のClass-1と順次スタートしていく。
Altair-J<J/29FR>は昨年からClass-3に入れられているため、クラスの中ではレーティングが高めの艇ということになる。そうなると何が起こるか。遅れてスタートしてくるClass-2やClass−1艇が追いついてくるまでは、先頭艇団を帆走ることになる。これが何気に気分がいい。特に、後続艇団が近づいてきた状態での先頭でのセーリングは特にテンション上がります。まあ、すぐに抜かれるんですけど。
それでも、黒島の暗礁帯を抜けるまでは、近くにいたWagstaff-30とFirst-300 Spiritとは抜きつ抜かれつ。というか、First-300には意地でも負けたくない(本来性能的には苦しいんですけど)。でもやっぱり速いんです。それが昨年までとんでもなくレーティングが低かったので何でかな〜と。
勝負は慶良間に入ってから
宜野湾から渡嘉敷島の北までは、黒島の処理を間違わなければどうってことはない。座間味レースの勝負は慶良間列島に入ってからで、この頃には後続のClass-2、Class-1艇に追いつかれ、追い抜かれるも、やはり速い艇ばかりなので、一瞬で抜き去ってくれる。いつまでも絡むことはないので、影響は少ない。
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今年は、かなりハードコンディションだったため、慶良間水道の奥深くに入っていっても後続あまり抜かれずに、古座間未とその南の暗礁帯を通過、そのまま座間味と阿嘉島の海峡へ突入。阿嘉島の陰で乱れまくった風に対応しながら艇を進め、13時前にフィニッシュ。
思いの外早くフィニッシュできたので、港に入るや否や着岸場所はよりどりみどりではあるものの、小型艇が先に岸壁につけてしまうと後の大型ていがつけるところがなくなるので、しばらく時間を調整して、昨年も横抱きさせてもらったGoshawk<Tartan4000>に今年もお世話に。Tartanだと乾舷が低くて係船しやすいのと知り合いが乗っていたので。
梅雨明けの座間味、夏の大阪都心部と比べるといくらかマシではあるものの、まだ暑さに慣れていない状態なので、港に着いて片付けを終えると早々に民宿に退避。冷房効いた部屋でパーティーまでうとうと。
これがメインイベント
座間味レースは座間味村の村興しを兼ねたイベントでもあるので、レースの後の表彰式パーティがメインイベント。レース参加者だけではなく地元の村民も参加できるようになっています。沖縄の離島にわたるレースの大半が土曜日にレースを行いその夜にパーティ、翌日は島観光をしてから各泊地に帰るパターンが常。
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4.97秒差に沈む
パーティー時の成績発表時は紆余曲折あったものの、最終確定の成績は3位と5秒差で4位、2位とも2分半ほどだったので、ひっくり返せる要素はいくつかあったなと(1位はレーティングおかしいので相手にしてません)。思いつつも、昨年は5位だったので1ランクアップということで。
来年は3位と言わず2位を目指して、レーティング修正されてたら1位でもいいかな。
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Kazi Onlineより
左:和歌山のAltairと小樽のALTAIR-Ⅲ
右:宜野湾港出艇前
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Photo by Y.Fujinaga, 座間味レース実行委員会, Kazu Soremoiiyone