11月28日、福岡の博多港を出て、平戸に向かった。
九州に入ってからは、連日天気にも恵まれ、海の深い碧がとても美しい。

「これから北九州最大の難所を通るよ。」と夫の声に、ポカポカ陽気で、だらだらとうたた寝をしていた私は飛び起きた。『難所』と聞くと、寝てなんかいられない。
流れも速く、航路の中ほどに大きな広い瀬のある平戸瀬戸が前方に見えてきた。
小潮でもサワサワと、あちらこちらで渦を巻く流れがあり、オートパイロットに任せていると、バウが右へ左へと流されてしまう。
航路の水深は十分あるのだろうけれど、川原にヨットで迷い込んだようで、なんとも落ち着かない。ここは、油断すると座礁するのだろう。つい先日も大きな本船が座礁したばかりなのだ。
海図を見て水深を測りながら慎重に平戸港に入港した。

平戸瀬戸・広瀬灯台

    平戸瀬戸

平戸瀬戸
オランダとの貿易の拠点として栄えた平戸は、小さいながらもレトロな雰囲気の漂う和洋折衷の情緒ある町である。
港の中ほどにあるフェリー乗り場の前で、「ここはまだフェリーが着きますか?」と尋ねると、「今日は来ないから泊めていいですよ。」と舫いをとって下さった。
異国情緒溢れる静かな町の明かりに抱かれて、その夜私達はゆっくりと眠った。

平戸港に係留する
ハーモニー

平戸にて愛ちゃんとお母さん
翌日、大村湾に向け出港。いよいよ、針尾瀬戸を越えるのだ。
大村湾に続くこの瀬戸は、広い湾内の水が唯一、出入りできる水路で、大潮の時は10ノット以上流れているという。狭い水路には、やはり瀬がある。
ここは魚も良く釣れるのだろう。緊張しながら進む私達とは対照的に、小船に乗った釣り人達は、私達の行く手を遮るかのように、のんびりと流れのままに釣り糸を垂らす。

西海橋に近づくに連れ、空に向かってそびえ立つ煙突の様な無線塔が3本、目に飛び込んできた。第二次世界大戦勃発のきっかけとなる真珠湾攻撃の有名な指令は、この無線塔より発信されたらしい。「ああ、ここは佐世保なのだ」と改めて実感した。
ひっそりとそびえ立つ時代の名残は、現在取り壊しも検討されているという。

針尾瀬戸と無線塔
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西海橋と
大村湾入口

大村湾のハウステンボスを正面に見る

佐世保の軍港を一望できる高台にて 横山さんと
西海橋をくぐると、出口に広がる大村湾はとても大きく、そして湖のように静かだった。
前方に、異国の建物のようなレンガ造りの美しい町並みが広がる。
大きな観光船の傍を通り抜け、
私達は、ゆっくりとハウステンボスマリーナに入港した。

ハウステンボスの
カウントダウン花火

ハウステンボス
愛ちゃんと高田さんモコはゲージの中

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・西海国立公園 九十九島のアンカリングスポット

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潜水艦と
名の付く島

九十九島をヨットで
合同クルーズ
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西海パールシーリゾートの観光船 
PEARL QUEEN

PEARL QUEENと岩にびっしりの天然牡蠣
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11/28 長崎県平戸  入港 
 11/29      平戸  出港
 11/29 ハウステンボスマリーナ入港






平戸からハウステンボスへ