3月12日 Busuwanga Island CORON
CALAMIAN GROUP と呼ばれるパラワン島の北端にあるこの島々は、ダイビングのメッカでもあり、沈船ダイビングなども盛んである。
また、真珠の養殖も盛んであり、航行には注意を要する。
私達もこの頃は海の色を見ながら、水深を目測することも覚え、以前と比べ、島間の流れの速い浅瀬を通過す時なども、冗談を言い合える余裕も、出てきたと思う。
今回、プエルトガレラからコロンの町までは、プエルトガレラ在住のヨットマンの書いたガイドブックを参考に、行き先を決めている。
このような、地元在住の外国人による英語で書かれたクルージングスポットの案内図は、とても詳細に書かれており、助かる。
たとえば、「コロンに進入するには、2箇所の浅瀬があるが、北のウゾン島からのコースを選べば簡単である。色とブルーで塗られた『ダイブリンク』と言うリゾートを右手にみながら進入すると、正面に3階建てのアメリカ人のジムが経営するダイビングリゾートがあり、そこの1階にテンダーを舫い、町を探索すればよろしい。
ジムはヨッティには友好的だから、何も心配はいらない。」など、至れり尽くせりの文章が並ぶ。
これらを、すんなりと読めれば、沢山の情報が短期間に得られるのだが、悲しいかな私達の英語では、簡単な文章を訳すのも大変なのだ。
                 コロンアイランドのラグーン
コロンは、木のない山の頂上に、大きな十字架が作られ、それが町のシンボルになっている。小さな町だが、必要なものはなんでも買える。
ただ、インターネットのできる施設はあるけれど、PCの調子が悪いものが多いようで、すぐフリーズする。
コロンから南東2マイル先に、ジュラ紀に突然できたという背の高い環礁でできた山々がある。
中に、様々な大きさのラグーンができており、とても幻想的な所だ。
バナナも椰子も生えない、この地域には、原住民の部落があり、このすばらしい景色を糧に、近くのリゾート遊覧ツアーを作り、その一部を彼らに還元し、観光収入を得ている。私達は、この中の1つのラグーンに停泊した。

コロンアイランドの
ラグーン
ここはとても深く、25メートルからいきなり2メートル以下の珊瑚の棚になる。
私達のアンカーチェーンは50メートル。シークエストは100メートルのアンカーチェーンを備えているため、今回は横抱きしてもらうことにした。

周囲を険しい環礁で囲まれたこのラグーンは、色々な動物や鳥の鳴き声がこだまする。残念ながら、水の透明度はあまり良くない。
しかし、海水の色のコントラストはすばらしく綺麗だ。
海や山をぼんやりと眺めていると、猿や海がめ、蛇なども姿を現してくれる。
ここでも、原住民が「ここで泳ぐなら一人10円、近くの山に登って、湖を見るなら、一人400円、子供は200円」などと言いに来る。
彼らの生活事情もわかるけれど、時々無性に疲れるのだ。
                          コロンアイランドの夕焼け
テリーやマイケルは、「フィジーは年間500のヨットが訪れるでしょう、地元の人が、一人1000円で、地元のダンスやカバを飲むセレモニーを見せてくれるのよ。それはそれなりに楽しいけれど、観光用に作られたものでしょう?
フィリピンは、地元の自然な暮らしぶりを見れるチャンスがまだ残っているからいいわね。」と言う。  私達にはまだまだよくわからない。



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