高田さんからのメール   2004年         2004.1.1〜12.28
日時 2004
1/1
あけましておめでとうございます。
おかげ様で、2004年の元旦を、石垣島で家族3人犬1匹元気で迎えることができました。
今年も好奇心一杯に、みんなで楽しめる旅を続けます。
南太平洋への夢は膨らんでいますが、初めて経験する様々な事への不安もあり、
刺激一杯の年になりそうです。
これからもよろしくおねがいします。
ハーモニー高田徳雄 精子 愛 モコ(元気です)
1/9
こんにちは。まだ石垣島で遊んでいます。
気の合う友人も沢山できて離れがたくなっています。少しですが写真を送りします。
1/27 こんにちは。石垣島も本格的な冬になり、もう9日も太陽を見ていません。今は安定した冬型周期です。先日、夜中の1時から吹き出した季節風は40ノットを越え、2本入れていたアンカーのバウ側が抜け、ポンツーンに張り付いてしまいました。
うちのアンカーは、どうでも良いときはよく効くのですか、いざと言う時にはいつも抜けます。
同じくフィリピンに向かう、NZの『フォースエイト』もすでに1ヶ月近く待機中です。
彼らは11月に回航でバシー海峡を渡ったのですが、海が荒れて散々だったので今回はとても慎重に
天気を選んでいるようです。昨日ロシアのヨットも入港し、またにぎやかになりそうです。
こんな毎日を過ごしています。和歌山は寒さが厳しいと思います。お体に気をつけてください。
1/27 近況の追伸です。
一昨日入港したロシアのヨットは3ヶ月前にナホトカを出港し、フィリピンに向かっていたのですが、
日本海は大荒れで嵐の中、鳥取に入港したそうです。
ところが、ビザがないので下船できず買い物もできず、地元のヨットクラブの和夫さんという方が色々
とお世話をして差し上げたそうです。
その方の紹介で、韓国に入港し、ヨットクラブのリーさんのお世話で韓国のヨットクラブに滞在しその
後、台湾に向かいましたがやはり大時化で、スタンションなど色々と壊れて石垣島に緊急入港して
います。ビザが無いので下船できず、15日間のビザを申請しても1ヶ月かかるという最悪の事態です。私達と同じ位のご夫婦で11歳の息子さんをロシアのおばあさんに預けて出てきているそうですが私達も生鮮食品を差し入れたりとしていますが、こういう場合は仕方がないのでしょうか?
そんな毎日を過ごしています。
1/30 こんにちは。ナホトカから来たヨット「ESSEYA」のその後を報告させていただきます。
ヨットの乗組員は『船員』ではないので、ショアパスは出せないと言われ、下船を禁止され軟禁状態になっていたのですが、地元のヨットマンの方々の驚くべき行動力で今日、下船できる許可が下りました。
これで修理のパーツも買えるし、食べたいものも買えます。水も補充できます。
オートパイロットも無く15日間時化の中を走ってきているのでシャワーも浴びたいでしょうし、何より、石垣島の方々に感謝されるでしょう。とても心配していたので、良かったです。
最後の寄港地の石垣島で、人として大切な忘れてはいけないものを改めて見せていただいた気がしました。
2/18 2/11 に石垣をでました。
2/14 Bashy 海峡を穏やかに通過しました。
2/15にルソン島のSAN FERNANDOで入港手続きをして現在、BORINAOにいます。
地元に住むアメリカ人の所有するカタマランに横抱きしています。
そして近くの市場に果物など買いに行っています。
慣れない事ばかりで気は抜けませんが昨夜は久し振りに安眠しました。
PIRACYはやはりいるそうです。
Mindoro Islandには近付くなと地元の漁師に言われました。
Malaysia と Indonesiaの一部の海域ではヨットを狙うPIRACYもいるようです。
でもこの辺は大丈夫だそうです。
2/23 現在    15,17 121N  120,11 854E  をセーリングしています。
明日、Puerto Galera yacht club に入ります。
天気は晴れです。順調に移動しています。 全員元気です。
3/1 こんにちは、ハーモニーです。
フィリピンのPuerto Galeraを出ました。
2/29 13 13N 120 35E Paluan bay Mamburao です。
フィリピンは山が高くて天気も常に安定しています。2/15に到着してから天気はいつも同じで晴れです。
先程、地元の人がモンキーを売りにきました。
私達はモコがいるので買えませんが小さい可愛いモンキーで欲しかったです。
以前、和歌浦に滞在していたSea Questに会いました。
ここで遊んでいるヨットは口を揃えてKKに行きなさい今すぐと言います。
KKとはKona Kitabaruのことでyachty の天国だそうです。
しかもPacific island は向かい風が多く KK way は簡単と誰もが言います。
私達も、その KK に行くことにしました。少しずつアンカーリングしながら向かいます。
ハーモニー 高田 徳雄
3/2 現在   13 12 N 120 36 E 天気 晴れ 風 南 5m
次のアンカーリングポイントは SABURAYAN Bay です。
しばらく滞在できるところでポストを捜してCDをお送りします。
それまでまめにメールします。
ハーモニー高田 
3/7
3月7日 現在のロケーション
12 16 N 119 53 E ILLUTUK BAY ANCHORAGE
今は2日毎に移動してアンカーリングしています。
3月6日はAPOと言う環礁の中でアンカーリングしています。和歌浦湾より大きい丸い環礁です。
そこはテーブルサンゴの広大な生息地でした。
大きなシャコ貝もたくさん生きておりひとつ獲って食べてみました。
刺身はすごくまずいです。バター炒めはまあまあでした。
現在はPalawan Island の北 Calamian Group の中の小さな島です。
今朝25マイル走りここに来ました。 とても静かな入り江です。
入り口はとても浅くて水深計を見ながらそろりそろりと入りました。
その分、中はサンゴに囲まれており快適です。ここはジュゴンの生息地です。
先ほど大きな黒い影が海面にあり、まさかワニでも泳いでいるのかと思いましたが
地元の人がジュゴンだと教えてくれました。
隣りの島はサファリーがあります。さっそく行きました。主に草食動物です。
キリンが放し飼いになっているので近くで触れました。
フィリピンは最高です。数日前、停泊した所でシュノーケリングをしました。
サンゴがほぼ完全に生きていて、まるで夢の中にいるようでした。本当に感動しました。
Sea Questo の Tere and Michael もこの旅を楽しんでいるそうです。
私達だけでは English PROBLEM もあり、情報が得られないところも彼等といると見逃さずに
経験できます。少しずつ学んでいます。
ハーモニー
3/15 私達は、今、BUSUANGA Island の CORON BAYでアンカーリングしています。
ここはダイビングを楽しむ観光客が多いようで時々日本人も見かけます。
四方は山で囲まれ港も静かです。
でも昨日、地元の小さな船が浸水して半分沈みかけており乗っていた人達が大騒ぎしていました。
私達は子供が船で遊んでいると思い楽しそうやねと言いながら見ていたのですがだんだん沈んで
いくので驚きました。
すぐ近くの大きなダイビングボートが人も荷物も船もすべて助けて曳航して行きました。
町は小さいながら食料品も電気製品もあり綺麗なレストランもあります。
今日は温泉に行きます。来週次のアンカーリングポイントに行きます。
現在の位置  120 12 E 11 59 N
ハーモニー
3/16 CORON から2マイル先の LAGOON に停泊しています。
ジュラ紀にサンゴが隆起してできたところです。
天然のプールのような小さな Lagoon がたくさんあります。
険しい山にはバナナもココ椰子も生えていません。
原住民達が住んでいます。
観光収入は大きいようで私たちも泳ぐなら10円払えと言われました。
なんとなく英語が解らないふりをしていると諦めて行ってしまいました。
写真をお送りできないのが残念です。
3/22 20 Mar locatio 11 54N  120 03 E   CULION ISLAND
Colon から20マイル先の Culion にアンカリングしています。
山の頂に見えるレンガ色のチャーチが目印です。とても垢抜け、昔、ハンセン病の療養所でした。
でも今は近代的な医療を提供できる病院になっています。
ハイスクールもあり、昨日は卒業式をしていました。この町の人々はとても友好的です。
また、ここはとても安全な町だと地元の人はいいます。少し金持ちの家が多いように思います。
居心地のいい町です。
娘の愛も昨日和歌浦小学校をお陰さまで無事卒業しました。
今日から春休みだと本人は言っています。
21 Mar locatiom 11 40 N 120 02 E
天然の洞窟のある DIPALIYAN Island にアンカリングしています。何も無い島です。
人の気配もありません。海水で体と頭と犬を洗いました。海水のお風呂も快適ですよ。
3/24 24 mar location 11 21 119 N   119 24 807 E
LALUTAYA ISLAND の南東でアンカリングしています。南の楽園という言葉が出てきます。
白い砂浜、小さなビリッジ高いココ椰子の木。
今10メーターでアンカリングしていますが海底がはっきり見えます。
でも、こんな島でも昨夜はカラオケが聞こえました。しかも歌はドナドナ。
23Mar   location 11 40 723 N  120 02 702 E
LINAPACAN ISLANDにアンカリングしています。
朝6時船体が大きく響きました。驚いてあたりを見ると DYNAMITE FISHING をしていました。
かなりな衝撃音です。SEA QUEST はサンゴに ヒット したと思ったそうです。
早々に退散してきました。今日はEL NIDO に向かいます。あと 10マイルです。
3/26 25 Mar  location 11 11 036 N 119 23 278 E   EL NIDO Parawan Island
EL NIDO は500メーターの断崖絶壁な山の白いふもとにある町です。
白い砂のビーチサイドにはまるで日本の海の家のようにお店や家が並んでいます。
とてもかわいい町です。ここでディーゼルオイルを買います。水はボトルウオーターだけです。
だから船のウオーターメーカーで引き続き作ります。フィリピンに来てからウオーターメーカーは
大活躍しています。1時間5リッターの小さなものですが充分です。
El Nido もダイビングで有名です。明日この近くの lagoon やダイビングポイントに移動します。
とても楽しみです。ここにエントリーするなら2メーターの浅いところを通ります。
私達はアウトサイドの8メーターでアンカリングする予定でしたがSea quest が大丈夫と日本語
で言うのでつられて入ってしまいました。正に行きはよいよい帰りは恐いです。
3/28 location 11 13 120N   119 15 471E
El NIDO から 8mile の小さな入り江でアンカリングしています。
険しい断崖絶壁の岩山に囲まれた入り江です。海ツバメが巣をつくるそうです。
地元の人達は命綱なしで岩山に登ります。とても危険な仕事です。
ここはとても深くて15メーターから24メーターです。私達は少し浅い15メーターにアンカリングしました。
ところがウインドラスのモーターシャフトがFRPを突き抜けて出てきてしまいました。
ギアーが噛み合わないので巻き上げる事が出来ません。
このまま手で50メーターのチェーンを巻き上げないといけないのでしょうか。
一人50回ずつ三人で交代しましょうと順番も決めていたのですが昨日無事修理できました。
この入り江のビーチで白いアサリが獲れます。小粒ですがおいしいアサリです。
地元の漁師がタコを売りにきました。
YAMAZAKI NABISCO と交換して欲しいと言うのですが残念ながらないので100円で買いました。
海に潜ると角の生えた大きな貝がたくさん海底にあります。もちろん生きています。

ところで昨日話していたのですが、2年前私達がアラスカに向けて和歌山を出港した時、
税関で出港許可証をくれませんでした。ヨットは貨物船ではないから要らないと言われました。
でも、それはどこの国でも必ず必要な証書 でした。
必ずいるので書いて欲しいと言わない私達も悪いのですが当時、初めての出港で税関が要らない
と言うならそうだろうと思っていました。
その後、青森で再入国した時も許可書の提示は求められませんでした。
でも、普通は許可証がないとほとんどの国にヨットは入れないそうです。
最悪は強制送還か刑務所行きになることもあるとか。
私達はどちらにしてもアラスカとは縁の無いヨットのようです。
ちなみにフィリピンでは証明書がなくても何でもOK、OK。お金を払えば何でもOKでした。
3/30 30 Mar location  11 04 810 N   119 23 867 E    LANGEN Island
LANGEN ISLAND と MINILOCK Island には、日本の会社が経営するとても高価なリゾートがあります。
MINILOCK ISLAND は岩山の間の浅い水路の向こうに小さなlagoonがあり、リゾートから沢山の
お客さんがカヌーやシュノーケルを楽しんでいました。
久し振りの日本人との出会いで浮かれ気分でハローと右手を上げて私達の目に飛び込んできたのは
全身鮮やかな刺青姿でした。彼等もリゾートでは水着姿でカヌーを漕いでリラックスしているようでした。
夕方突然風が変わりアンカーが動き、浅瀬に流れそうになりあわててアンカーをあげました。
この辺はコーラルの棚で流れるとすぐ浅瀬です。
LANGEN ISLANDではリゾートと反対側のビーチサイドにアンカリングしていますだから昨夜は安心して
眠れました。
4/3 Lagen Island から 2km 先に CODOGNON Point と言う岩山があります。
ここに鍾乳洞の洞窟があり人の骨や陶器などお宝とともに埋葬されています。
今は掘り起こされ価値のある物はありませんがまだ人骨は無造作に積まれていました。
顎の骨や歯や頭蓋骨などバラバラでしたが数千年前に生きた人の面影を浮かべる事ができました。
この辺は周りが海なので魚ばかりを食べていたのだと思いましたが、骨をみるにと骨密度
が悪く骨粗鬆症ではないかと思いますがどうでしょうね。でも歯は虫歯も無くとてもきれいでした。
今日は EL NIDO に戻ります。
4/8 7 April   location 11 10 007N 119 23 539E  CORON CORON BAY
PARAWAN の EL NIDO の南に位置する coron coron bay に停泊しています。
ここはとても小さい可愛い村があります。湾の回りは白い遠浅の海岸で5Kmくらいあります。
アンカリングポイントには最適で進入するのに危険もありません。
町までバイクで5分です。ボートをビーチにおいていても安全で安心して出かけられるところです。
4/4は満月の大潮でした。ここで海菖蒲の雄花が海面に漂いながら雌花と受精する現象が見られ
ました。雄花はとても小さく白いゴマ粒くらいでした。1年に1回の現象らしいです。
初めゴミが流れてきたと思いました。けれどよく見ると小さな花で下に空気を抱き込み花びらを上
に浮かせていました。偶然その場に居合わせラッキーでした。
昨日買い物の帰り村のおばさんがおいでおいでと言うので見ると魚のアジがたくさんアイスボックス
に入っていました。1K・・35ペソ、約70円です。2K買い早速干物を作りました。
こちらで見る魚の干物はミイラのような物が多く食欲がそそられません。
久し振りに昨夜の夕食は新鮮なアジの干物に白いごはんで最高でした。
4/12 11 April  location 10 34 202 N 119 07 851E
BOYAN ISLAND 西側 13から 14メーターのアンカリングポイント
TYPHOON の影響で大気がかき回されたようです。
9日は大雨が降り久し振りにハーモニーのデッキも潮が抜けました。
小さな入り江にアンカリングしています。外のうねりが入りあまり快適な停泊地
ではありません。でも昨日、村の子供達が遊びに来てくれました。
愛とモコがお気に入りのようでみんな傍から離れようとしません。
たくさんのバナナとビタミンの薬を交換しました。
ここの子供は体の小さい子が多いです。でもとても元気に遊んでいます。
ころころした可愛い子犬を愛にプレゼントしてくれました。
でも残念ながらモコがいるので気持ちだけ頂きました。
私達はやはり日本人だとしみじみおもいました。困っていると聞けば何かあげたくなります。
私達が日本を航海している時もたくさんの方から助けて頂きました。
SEA QUESTO はそうではないようです。
彼等から貧しい話だけは聞きますが彼等に与える事はしません。
この辺が根本的に私たちと違うところです。
どちらが良いかはわかりませんが同じ子供を持つ親の目で子供を見ると
カロリーメイトをしっかり食べなさいとあげてしまいます。
4/13 13 April Location 10 25 088N 119 10 363 E
PORT BARTON
4/11から port barton にアンカリングしています。
たくさんの暗礁や浅瀬が港内にあります。143°でそろりそろりと進入しました。
入れば砂の遠浅の停泊地で安心出来る所です。
新鮮な水も燃料も食べ物も何でも買えますがポストはありません。
昨日お会いした人の情報ではここは既にマラリア区域になります。
地元の栄養状態の悪い子供はよくかかるらしいです。
でも、外国人は栄養が良いのでほとんど関係ないらしいです。
私達もマラリアは恐いので夕方までに船に戻る事にしました。
ビーチから1キロ先にアンカリングしているので蚊はいません。
それでも、もうもうと香取線香は毎晩焚いています。
そろそろフィリピンの旅も終わりです。
PARAWAN から KUDAT まで二日間走ります。
予定では Malaysia の KONAKITABARU で娘を学校に行かせるので
クルージングはしばらく休憩します。休憩ばかりの旅ですね。
4/16 15 April    location  10 15 319N    118 56 536 E
Pandat point This is south side from JIBBOOM BAY
Parawan Island の中でも有名な観光ポイントNATIONAL PARK の UNDER GROUND RIVER
に行って来ました。地元のボートで15分先の SABANG と言う町で許可証をもらいます。
大人ひとり400円、子供13歳以上150円で少し高いです。59歳以上は料金の表示はありません。
そこは洞窟内に海水が川のように流れている大きな大きな鍾乳洞です。
小さなボートに9人乗り見学します。ライトアップしていないのでガイドがトーチライトであちこち
照らします。大理石と石灰石で出来ており一番高い所で55メーターと規模も大きく見応えの
ある素晴らしいものでした。
このNATIONAL PARK にはまだ探検できるところは沢山あります。
時間があれば数日かけて探検したいところです。
船に戻りランチを食べていると地元のおじさんが蜂蜜を売りに来ました。これが最高においしい物
で南の花の蜜はこんな味かと感心しました。フィリピンでは物売りに会うのが楽しみです。
面白いものや美味しい物が多いです。散発セットを売りに来た時は笑いました。
C-map は Philippine の Puerto galera 以降ほとんどまともに位置を指した事はありません。
位置を修正しても地図自体が歪んでいるようです。ペーパーマップと併用しています。
けれど 昨日もC-map ではハーモニーは陸の上にいました。
日本ではC-mapはほとんど完璧でした。所変わればいろいろですね。
もうひとつ、最近のできごとです。
沖縄でビルジポンプアラームを作りました。コーラのボトルを浮きにして警報装置がはたらく簡単
なものです。先日、海水を汲み上げるフットポンプが洩れており警報が鳴りました。
そして今日また警報です。見るとウオーターメーカーの排水チューブがはずれ、かなり早いスピード
でビルジに海水が溜まっていました。
アラームの基準を低く設定しているので床をめくりどこから浸水しているのか肉眼で見る事ができま
した。床上浸水してからだと私達は驚いてパニックになるかもしれません。
でも、先日ボートで遊んでいるとビルジの警報が鳴り響く音がしました。
驚いてあわてて船に戻ると何も聞こえません。
フィリピンにはアラームそっくりに鳴く鳥もいるので要注意です。
4/21 21 April
Location 06 52b447N 116 50 871 E
Malaysia BORUNEO ISLAND KUDAT
Palawan Island の fish Bay を最後に約267NM を走り4/20 KUDAT に付きました。
大きな漁船が多く底引き網漁が多いようです。町はとても近代的でフィリピンから来た私達には
何もかもまぶしく感じます。税関もとても簡単で乗員リストと証明書を見せると3ヶ月のビザをく
れました。食べ物もフィリピン並みの価格で安いです。それに衛生的です。
只、海はあまり綺麗ではありません。ここでしばらく滞在します。
来週 KONAKITABARU に移動します。シークエストも元気に旅を続けています。
彼らはいつも私達の事を気にかけてくれます。
2艇で走るとお互い競争意識がでるのでしょうか、初めの40NMは浅瀬があるので航路に出るま
でゆっくり走ろうねと話していたのに何故かウエイポイントまで競争してしまいました。
急に浅瀬に突入し慌ててスピードダウンしたりとバカな遊びをしていたので最後到着時間が早過
ぎて時間を潰すはめになりました。
4/30 28 April location 05 58 024 N 116 03 371E
Malaysia の KUDAT から 100nm 走り KOTAKINABARU の Sutera Harbour に入りました。
1日のオーバーナイトセーリングでした。海の真ん中でオイルフィールドがオレンジ色の炎を上げ燃えていました。静かな海でしたが雷が多い地域のようです。
夜が明けると Mt KINABARU の 4095m の山頂が見えてきました。とても険しそうな山です。
さほど経験がなくても楽しめる山だと言いますが本当でしょうか?。
Sutera Harbour は静かで環境のよいマリーナです。ただ、少し高いです。
大体ハーモニーで1日1100円くらい掛かります。5スタークラスのホテルの施設すべてを無料で使えるのと町まで無料のシャトルバスが1時間おきに出ており買い物も便利です。
また、セキュリティーが良いのでここに停泊する事に決めました。安全をお金で買うつもりです。
ここから1時間のところのGAYANA Islandにもヨッティー達の停泊できるリゾートがあります。
ムアリングですが約1ヶ月15000円くらいです。
こちらの方が安いし人気があるようですが私達も夏休みに行こうと思います。
娘の愛は今日から学校に通う事になりました。経済的にも内容的にもお勧めするのは日本学校ですよと領事館のTAKANOさんが太鼓判を押して下さいました。
NOWATARI 校長先生のご配慮で今回入れて頂きます。15人の生徒と6人の先生でとてもいい感じの学校です。これからたくさんお友達ができて楽しくなると期待しています。
マレーシヤはまだどのような所はよく解りませんが暫く住んでみようと思います。
マリーナは色々な国の人が来ています。
先日スーパーキャットと言うカタマランのパーティーに呼んで頂きました。
色々な方とお話ができて楽しい時間を過しました。またその後、近況をメールさせて頂きます。
6/24 ご無沙汰しております。皆様お元気ですか。台風の被害はございませんか?
私達はまだKKで停泊しています。
こちらに台風は来ないので安心ですが、突然、突風が吹きます。
先日、空に大きな白い亀裂が入り35kntの風が吹きました。
のんびり天気を楽しんで油断していたマリーナではみんな大慌てで舫いを増やしました。
まるで火事場の野次馬のようにぞろぞろ外に出て来ていました。
空を見上げ写真を撮る人自分の船はそっちのけでよその船を見回る人、ビール片手に何もしない人
慌ててプールから飛び出して船に戻る人と様々でした。
今、マリーナは子供のいる船が多く、7歳から17歳までの子供を乗せたクルージングファミリーが6艇
います。どこの親も話題はホームスクールの進め方と子供の運動不足をどうするかが悩みのようです。
それでもどこの子供もとてもしっかり成長していて私達にはお手本になります。
モコもお陰様で元気です。お向かいのカタマランに1才のGerman Shepheredがいます。
お互いボートから降りることは出来ないので毎日デッキでいつまでも見つめあい、さながらシェイクスピア
のロミオとジュリエットのようです。
9/29 長いご無沙汰をしてしまいました。いかがお過ごしでしょうか?
9月も終わりに近づきましたが、相変わらずここコタキナバルは暑い日が続いています。
季節の変わりは市場に並ぶ旬の果物でわかります。マンゴに代り、ランブータン、ドリアン、マンゴスチンといっ
た独特の風貌をした甘くて美味しいものが並んでいます。
マリーナでも南に下るヨット達がそろそろ動き出しました。ここからは、ブルネイ シンガポール と経由しペナン島やタイのプーケットでクリスマスを過ごす目的の船が多いようです。
私達は愛の学校のこともあるので、動き出すのは1月になりそうです。
最近、向かいのヨットに大きなねずみが出入りしています。このヨットは9月にも4匹の子犬ほどある大きなねずみを退治したばかりでしたが、ご主人の留守中に再び入り込んだらしく、今回はフィリピンで出会ったカタマラン『CAT HOUSE』の猫に退治させているようです。
ハーモニーには老犬ながら犬のモコが番犬としているのでねずみの気配はありません。
そのモコですが、先月からあまりモコの体の調子がよくありません。食欲はありますが、急速に弱ってきているように感じます。できればあと1年でも長生きしてもらいたいのですが・・・
そんな毎日を送っています。日本は台風の当たり年ですね。何事も無く無事に通過してほしいですね。
お気をつけてお過ごしください。 ハーモニー高田徳雄
11/21 ご無沙汰しております。今日はモコの近況をお知らせいたします。
9月中ごろから、ほえるとゴホゴホと咳をしていたのですが、その後,胸の皮膚に内出血のような黒いものが現れその後急速に弱り、10月にはついに、歩けず、寝たきり老犬になってしまいました。
余命数日かと家族で毎日、泣き暮らしていましたが、死ぬ前に犬の体から感じる独特の死臭は出ておらず、まだ望みは捨てずにけん命の看病を続けた結果、今はなんとか立ち上がり、歩き、食事を食べるようになりました。でも体重は以前の半分で、骨と皮しかありません。咳の状態は相変わらず、重病犬にはかわりないのですが、少しずつ回復の兆しは見えています。
油断はできませんが、そんな状況です。近くに、動物病院を見つけたので、通院中ですが、どうもよくわからないようです。フィラリアではないと言われました。モコの病気事件は,家族だけでなく、周りの愛犬家ヨットまで巻き込み、大変皆様にもご心配をおかけしておる状態です。それにしても、愛犬家は世界共通のようで、回復の祈りまで捧げていただきました。感謝感謝。
12/1 お久しぶりのメールで、残念な報告です。
実は、9月から弱っていた犬のモコですが、11月27日、ついに死んでしまいました。
この2ヶ月、24時間、犬の看病との格闘の日々でした。ホームページに写真まで載せていただき、皆様にかわいがっていただいていたのに、日本につれて帰れず、本当に残念です。
和歌浦を出港以来、ヨットの狭い空間で発生する家族の様々な感情の摩擦を、絶妙な感触で癒してくれる大切な存在でした。もう検疫を心配する必要は無くなったので、今後の航海プランはリセットして練り直すことにします。これがささやかな、モコからもらったプレゼントかもしれません。
どうもご心配をおかけいたしました。色々とありがとうございました。
12/28 ご心配をおかけしております。
10日前から電話が壊れて修理に3日と聞いていたのに今日になり、久しぶりにインターネットが繋がりました。ご連絡が遅くなり申し訳ございません。
私達が停泊しているコタキナバルのステラハーバーは津波の影響もなく被害はありませんでした。ランカウイ島にの2つのマリーナは柱からポンツーンが抜けてしまい、係留している船もろとも流れてしまったようです。人が乗っていたかどうか詳しいことはわからない状態のようです。
アンカリングしているヨットはほぼ無事だと聞いています。日本のヨットではUFOの小畑さんは帰国中ですが船はどうだったのでしょうか。雪風の久保さんはランカウイからプーケットに向かうといわれていたので、アンカリングしていることを祈ります。
根石さんはカタマランですがペナンにおられたところまでしかわかりません。ペナンのマリーナは被害がないようです。ランカウイに移動していないことを祈ります。
10月に風がかわりたくさんの友人達が南に向かいました。私達はモコの調子が悪く、とても連れて行ける状態でもなく、またその気にもなれず、見送るばかりの毎日でしたがこんなことになるとは・・・
毎朝リチャードネット(14,323 9時AM)やほかの無線でもクルージング中のヨットの安否を確認していますが、なんせ、行き先をいわずに突然出港する旅のヨットたちなのでなかなか状況を把握するのは難しいようです。また新しい情報が入り次第連絡させていただきます。

ご心配をおかけしました。ハーモニー高田徳雄

(上記、高田さんからの便りはWAKE UP-HPの掲示板に投稿頂いたものを掲載しました。)
12/28
雪風の久保さんより先ほどメールがはいりました。元気でご無事だということです。
また日本人のヨットもほぼ無事とのことです。ご心配をおかけいたしました。
以下久保さんのメールより

こんにちは雪風の久保です。一週間をかけてプーケットに昨日到着しました。デカプリオの映画で有名になったピピ島ではごみが隙間無いほどに浮いており、流木にぶつかるし、ロープはプロペラに絡まるしモーいやといった感じでした。ヘリコプターもぶんぶん飛んで、うるさくて眠れないくらいでした。
プーケットに到着すると5隻くらいの船がランディングしており、ピークに整備をするタイ人の感覚に感心しきりところがどうも違ったようで、日曜日に大津波があったようですね。
ようですね、というのは、僕はそのときランタ島からピピ島に向かう中で、まったく気づかなかったくらいでしたので(日曜1000ごろ)航海中の船、東海岸にいた船はおおむね大丈夫だったようです(現在取った情報によると)本日、世界的な大災害であったことを知り、あわててメールチェックしたしだいです。
ほかのセーラーにも沢山の安否確認が着ているとのことでした。
日本人セーラーは、1隻を除き、大事に至っていないとのこと、1隻はランカウイに滞在中で本日安否確認のメールをしたところです。これが未確認なので除いた1隻です。